在宅介護では、毎日の入浴が難しい時期が必ずきます。そこで主役になるのが清拭(せいしき)=体ふきです。道具の進化がめざましい分野で、介護用の大判タオルを使えば「お風呂に入れない日=不潔な日」にはなりません

結論:体ふきは介護用の大判・厚手清拭タオル(1回2〜4枚)、髪は水のいらないシャンプー、で週の入浴回数を補完する。蒸しタオルを自作するよりレンジ対応の市販品が安全で早い。1週間の計画に「入浴◯回+清拭◯回」と枠を決めてしまうのが続けるコツ。

道具はこの3つ

  • からださわやか清拭タオル 大判 30枚新聞紙半分サイズの大判・厚手。1回2〜4枚で全身を拭けます。ノンアルコール・無香料で肌にもやさしいAmazonで見る
  • 水のいらないシャンプースプレー式・泡式・シート式があり、拭き取るだけで頭皮のべたつきとにおいが取れます。数日に1回で十分効果を実感できますAmazonで探す
  • 使い捨てニトリル手袋 100枚陰部洗浄・排泄ケアと兼用。清拭でも1回1〜2枚使いますAmazonで見る

赤ちゃん用おしりふきや薄手のウェットティッシュでの全身清拭は、枚数がかさむうえ体が冷えやすいので、大判の介護用が結局いちばん安くて早いです。

使用量の計算(月にいくら?)

入浴頻度 清拭の頻度 タオル消費/月 月額目安
週3回入浴 週4回清拭 約40〜60枚 1,000〜1,800円
週1回入浴 ほぼ毎日清拭 約80〜100枚 2,000〜3,000円

30枚入りを月2〜3袋が標準ゾーン。消耗品の月額まとめにも組み込んであります。

温めると満足度が段違い

清拭タオルは電子レンジで温められる製品が多く(袋ごと・枚数指定あり)、温かいタオルは「拭かれる側の気持ちよさ」が全く違います。使用前にパッケージのレンジ加熱の可否と秒数を確認してください。熱すぎは低温やけどの元なので、必ず介助者の手で温度確認を。

週間計画に「枠」で入れる

きれい好きな人ほど「毎日全部」を目指して挫折します。現実的な設計例:

曜日 ケア
月・木 入浴(またはデイサービスで入浴)
火・金 全身清拭+着替え
水・土 部分清拭(顔・手・陰部)+ドライシャンプー
休み(顔と手だけ)

「今日はどこまでやるか」を毎日考えないことが、介護を長く続ける技術です。

よくある質問

Q. 石けんで拭いたほうがいい? A. 市販の清拭タオルは洗浄成分配合で拭き取り不要のものが主流なので、基本はそのまま使えます。石けん清拭をする場合は拭き取り残しが肌荒れの元になるため、二度拭きが必要です。

Q. 陰部のケアはどうする? A. 排泄ケアとセットで、おしりふき+押さえ拭きが基本です。皮膚に赤み・ただれが出てきたら自己流を続けず、訪問看護師や主治医に早めに相談してください。


※当サイトが扱うのは用品の選び方です。皮膚の状態・ケア方法に関わる判断は、主治医・看護師・ケアマネジャーに必ずご相談ください。

清潔ケアは「道具を介護用に替える」だけで負担が半分になる分野です。大判タオルと水のいらないシャンプー、まずこの2つから。