大人用おむつのコストと介助負担を一番大きく左右するのは、本体選びではなくパッドを使いこなせるかです。仕組みは単純で、おむつ本体の内側にパッドを重ね、汚れたらパッドだけを交換します。
結論:交換の主役はパッド(1枚30〜60円)、本体(1枚100〜200円)は1日1〜2枚の定時交換に。これで排泄ケアの月額は本体オンリー比で3〜5割下がり、交換1回の介助時間も短くなる。パッドは「吸収回数」表示で選ぶ。
パッド併用の月額インパクト
1日5回交換する場合の比較です。
| 運用 | 内訳 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 本体だけで交換 | 本体5枚×30日 | 15,000〜25,000円 |
| パッド併用 | 本体1.5枚+パッド4枚×30日 | 8,000〜13,000円 |
差額は月5,000〜10,000円。年間では6万〜12万円の違いになります。介護は長期戦なので、この差は無視できません。
パッドは「吸収回数」で選ぶ
パッケージの「排尿◯回分」が選びの軸です。数字はメーカーの基準排尿量に基づく目安で、1回分=約150mlとして表示されることが多いです。
| シーン | 目安 | 選び方 |
|---|---|---|
| 日中(こまめに交換できる) | 2〜3回分 | 薄めで蒸れにくいものを |
| 夜間・長時間 | 4〜6回分 | 「夜用」「長時間」表記を選ぶ |
| 外出時 | 3〜4回分 | 交換しやすい形状を |
重ね方の基本
- 本体(テープ式・パンツ型)の内側のギャザーの内側にパッドを収める
- パッドを2枚重ねにしない(上の1枚しか吸わず、漏れとムレの原因になります)
- 汚れたらパッドだけ交換、本体は汚れたときと定時(朝・就寝前など)に交換
「2枚重ねれば長持ち」は代表的な誤解で、メーカーも推奨していません。長時間もたせたいなら吸収回数の大きい1枚が正解です。
パッド交換のおとも
月額の全体像は消耗品リストの記事にまとめています。
よくある質問
Q. パンツ型にもパッドは使える? A. 使えます。「パンツ用パッド」として両面テープやズレ止め付きの専用品があるので、パンツ型にはパンツ用を選ぶとズレにくいです。
Q. 肌が赤くなってきた A. 交換頻度を上げる・押さえ拭きに変える・通気性の高い製品にする、が用品側でできる範囲です。赤みが続く場合は皮膚トラブルの可能性があるため、看護師・主治医に早めに相談してください。
※当サイトが扱うのは用品の選び方です。体の状態・ケア方法に関わる判断は、主治医・看護師・ケアマネジャーに必ずご相談ください。
パッド併用は「安く・早く・肌にやさしく」の三拍子がそろう、排泄ケア最大の改善策です。今日の買い物から「本体は定時、交換はパッド」に切り替えてみてください。
