高齢の家族の「最近つまずきやすい」に対して、いちばん安く・すぐできる対策が靴を替えることです。かかとを踏んだスリッパ、伸びきったサンダル、重い革靴——足元を見ると、転倒の芽が履き物に潜んでいることがよくあります。

結論:介護シューズは「軽い・つまずきにくい(つま先が上がった形状)・大きく開いて履きやすい・マジックテープ」の4条件で選ぶ。むくみがある場合は幅(3E〜7E)と甲の高さ調整で対応。室内用と外出用は分け、かかとを踏める履き物は今日から卒業。

選び方の4条件

条件 理由
軽さ(片足150〜250g級) 重い靴はすり足の原因。持ち上げる力が落ちた足には軽さが正義
つま先が反り上がった形状 わずかな段差・カーペットの縁でのつまずきを減らす設計
大きく開く履き口 自分で履ける=自立の維持。介助する場合も一瞬で終わる
マジックテープ ひもは結び直せずほどけて転倒の元。テープで甲の高さも調整できる
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サイズは「夕方の足」で測る

高齢の足はむくみで朝と夕方でサイズが変わることが珍しくありません。

  1. 測るのはむくみが出る夕方
  2. 長さだけでなく**幅(ワイズ:E〜7E表記)**を見る——介護シューズは幅展開が本体です
  3. 片足だけむくむ場合、左右サイズ違い対応(片足販売)があるのは介護シューズブランドの強みです

「いつものサイズ」で買って一度も履かれない——が介護シューズ最多の失敗。可能なら一度靴店・介護用品店で足を測ってもらい、2足目からネットで、が確実です。

室内用と外出用を分ける

室内用 外出用
重視点 脱ぎ履きのしやすさ・滑りにくい底 底の耐久性・防水性
かかとまで覆うルームシューズ型 スニーカー型
避けたい物 かかとのないスリッパ ひも靴・重い革靴

**「スリッパをやめて、かかとのある室内履きにする」**だけでも室内の転倒リスク対策になります。デイサービスに通う場合は「上履き」指定があることが多く、あゆみ等の施設用が定番です。

買い替えのサイン

  • かかとの内側が破れて足が滑る
  • 底のすり減りが左右非対称(すり足・歩き方の変化のサインでもあります)
  • マジックテープが弱って歩行中に開く

半年〜1年での買い替えを前提に、気に入った靴は同じものをもう1足が正解です。

よくある質問

Q. 転倒予防は靴だけで十分? A. 靴は対策の一部です。動線の整理(コード・マットの撤去)、手すり、夜間の照明が組み合わせの基本セット。歩き方そのものの不安(ふらつきの増加など)は主治医・リハビリ職への相談事項です。

Q. 本人が「年寄りくさい」と嫌がる A. 最近の介護シューズはスニーカーと見分けがつかないデザインが増えています。「介護シューズ」と言わず「軽いスニーカー」として、色を本人に選んでもらうと受け入れられやすいです。


※当サイトが扱うのは用品の選び方です。歩行状態・リハビリに関わる判断は、主治医・理学療法士・ケアマネジャーに必ずご相談ください。

数千円の靴で転倒が1回減るなら、これほど割のいい投資はありません。まず今日、玄関のスリッパ事情を見に行ってください。